最終戦セレモニーで場内を回る鳥栖の選手やスタッフ=鳥栖市の駅前不動産スタジアム

 サッカー・J1サガン鳥栖は8日、鳥栖市の駅前不動産スタジアムでジュビロ磐田との今季最終戦に臨み、3―0で快勝した。初のJ2降格が決まるなど、苦しいシーズンを白星で締めくくった。通算成績は10勝5分け23敗(勝ち点35)で最下位の20位だった。

 今季は序盤から勝ち星が伸びず、8月には川井健太前監督から木谷公亮監督へと交代。その後も成績は上向かず、10月19日の京都サンガ戦に敗れて降格が決まった。磐田戦の終了後、木谷監督は「残留に導けなかったのは自分の責任」と話した上で、選手やスタッフに「全員がプライドを持って仕事をしてくれた」と感謝した。

 磐田戦では引退を表明した藤田直之選手と岡本昌弘選手も途中出場し、勝利に貢献した。藤田選手は引退セレモニーで、「指導者として戻ってきて、強くて魅力のあるチームをつくる」と誓った。(中村健人)