韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が宣言した「非常戒厳」を巡り政情が不安定となる中、佐賀県など日韓海峡沿岸の8自治体の代表が一堂に会する「交流知事会議」が7日、嬉野市で開かれた。混迷を深める韓国情勢の余波でトップは全員欠席し、副知事級が代理出席する異例の形式となった。出席者は「内政や外交問題に困難があっても、地域都市の交流を継続する」と決意を新たにした。

 佐賀県は南里隆副知事が出席し、議長を務めた。会議冒頭で「直前に韓国で大きなニュースがあり、日本側も大変心配していたが、開催できることをうれしく思う。いかなる状況でも地域と地域の交流を重ねていくことが大切だ」と、来日を歓迎した。