◯…佐賀市出身の幕下・千代虎(21)=九重部屋=と、武雄市出身の序二段・康誠(16)=秀ノ山部屋=が、地元の巡業で勇姿を披露した。2人そろって白星を収め、ファンを喜ばせた。
身長1メートル60センチ、体重68キロの康誠は、約50キロの体重差がある琴江頭を足取りで下した。ちびっこ相撲で注目を集めた小兵力士は、5月の夏場所で初土俵を踏み、九州場所は5勝2敗で勝ち越し。「5年前の佐賀場所は見る立場だった。多くの人に声をかけてもらい、もっと強くならないと、と思った」と力強く語った。
千代虎は、格上の十両・玉正鳳を寄り切った。大声援を受けての勝利に、父親の江島真也さん(52)は「唐津・玄海の相撲関係者には小さい頃からお世話になった。大(おお)銀杏(いちょう)を結って土俵に上がる姿を見てもらえてうれしい」と話した。