武雄の歴史と文化の魅力を掘り起こし、新たな旅行商品の開発につなげるモニターツアーの第2弾が1日までの2日間、武雄市内で開催された。鎌倉時代の武士をテーマに、市内外から参加した8人が武士の生活を体験した。
鷹(たか)狩りなど武士の文化を学ぶ「鷹匠(たかじょう)ワークショップ」では、同市在住の鷹匠石橋美里さん(30)が講師を務めた。
和服姿で登場した石橋さんは鷹を市文化会館の庭園に放ち、合図で自分の手に止まらせる妙技を披露。「最初に獲物を見つける犬、武士を乗せて狩り場に行く馬、獲物を仕留める鷹が一つになって初めて成り立つ」と解説した。参加者は石橋さんの指導で鷹を手に止まらせたり、馬に乗って庭園内を歩いたりした。
幕末をテーマにした8月の旅に続いて参加した県観光課の伊藤実咲さん(22)は「武雄の歴史や文化は全国区になるポテンシャルが十分にある。今後どう発信していくのかを提言したい」と話した。
歴史資料を参考に鎌倉武士が食べたとされる食材で作った「もののふ弁当」の試食や、武雄神社での流鏑馬(やぶさめ)体験、市図書館・歴史資料館で開催中の企画展「戦いと伝承」の見学なども行った。(澤登滋)