SAGA2024の功績

SAGA2024国スポ・全障スポは県民の興奮と歓喜を呼び込んだ。国スポ“はじまりの地”としてさまざまな挑戦が行われ、選手も観客も一緒に楽しめる開閉会式、実況・解説付きの動画配信やナイトゲーム、選手の活躍に注目した表彰制度や伴走者等へのメダル授与などさまざまなアイデアが盛り込まれ、佐賀はもちろん、日本のスポーツの将来への新たな道を開拓した。会場の一つとなった佐賀市のSAGAアリーナは、「稼げるアリーナ」としてスポーツ以外のさまざまなシーンでの活用を次々と実現している。SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想を進める県にとって、SAGA2024は大きな跳躍点と位置付ける。
さまざまなアイデア詰め込み成功導く
体育からスポーツへと変わる、これまでにない全く新しい大会「SAGA2024国スポ・全障スポ」が佐賀で開催され、国内トップアスリートたちのダイナミックなパフォーマンスにだれもが興奮した。この前例のない新しい大会を成功裏に終わらせることができたのは、「県民みんなでメインメッセージ『すべての人に、スポーツのチカラを。』の理念を共有し、スポーツへの斬新なアプローチを果たしたことが大きい」と、SAGA2024企画広報チームは話す。
SAGA2024では、「する」「観る」「支える」と、みんながいろんなスタイルで楽しめるよう、これまでの大会とは一線を画したアイデアが詰め込まれた。動画配信では、全競技・全試合を配信し、実況や解説をつけて、ライブ感あふれる動画を提供した。同チームは「会場に行くことができなくても、選手の活躍を応援することができて嬉しかった、という声も多く聞いた。実況や解説を聞いた視聴者は、知らない競技でもルールや試合の流れがわかって、面白くスポーツ観戦ができたのでは」と、手応えを感じている。
また、バレーボールなど一部の競技で、学校や仕事帰りの人が観戦できるように、ナイトゲームを開催し、アルコールなども飲めてスポーツを気軽に楽しめるようにした。多久市で開催されたスポーツクライミング少年男子リードでは、LEDで壁を照らすなど夜ならではの演出がなされ、会場を一層盛り上げた。
SAGA2024では、賞状だけでなく、1位から3位の選手には「肥前びーどろ」がはめ込まれた光り輝く金銀銅のメダルを授与。国スポでは4位から8位までの入賞選手にも白磁のメダルを贈呈し、その栄誉を称えた。また、都道府県対抗だけでなく選手の活躍に着目した新しい表彰「The Good Player of SAGA2024」 を創設したことで、選手たちのモチベーションにもつながった。さらに、全障スポでは、選手だけでなく共に戦う伴走者らにもメダルを贈った。この取り組みは、全障スポの大会開催基準要綱にも盛り込まれ、同チームは「佐賀で生まれた新しい試みが全国で引き継がれていく意義は大きい」と、評価する。