SAGAアリーナの衝撃

SAGA2024国スポ・全障スポは県民の興奮と歓喜を呼び込んだ。国スポ“はじまりの地”としてさまざまな挑戦が行われ、選手も観客も一緒に楽しめる開閉会式、実況・解説付きの動画配信やナイトゲーム、選手の活躍に注目した表彰制度や伴走者等へのメダル授与などさまざまなアイデアが盛り込まれ、佐賀はもちろん、日本のスポーツの将来への新たな道を開拓した。会場の一つとなった佐賀市のSAGAアリーナは、「稼げるアリーナ」としてスポーツ以外のさまざまなシーンでの活用を次々と実現している。SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想を進める県にとって、SAGA2024は大きな跳躍点と位置付ける。
新時代のエンターテインメントアリーナ
2023年5月13日にオープンしたSAGAアリーナは、今年5月末までに、スポーツやコンサートなど70のイベントが開催され、来場者は51万人を数えた。「SAGA2024国スポ・全障スポ」のための「巨大体育館」ではなく、プロスポーツやコンサート、学会など多種多様のイベントを催す、多目的エンターテインメントアリーナとして県内外の多くの人に認知された。
SAGAアリーナは、 Bリーグの佐賀バルーナーズとSVリーグのSAGA久光スプリングスのホームアリーナとなっており、臨場感あふれるゲームパフォーマンスで多くのファンを魅了。観客席は最大勾配35度のすり鉢状となっており、プロ選手のプレーを間近に感じながら観戦できる。
そして、最新鋭デジタル音響システムが各種イベントを盛り上げる。この設備により、大きな会場では実現が難しいとされていた低音域をしっかりと響かせ、明瞭度の高いサウンドを実現した。
また、国内のアリーナでは例のない、3つの大型ビジョンを標準装備した。センタービジョンは289㌅、2つの壁面ビジョン325㌅の大画面に加え、会場を囲むように備え付けているリボンビジョンは256㍍あり、会場内では光と音が共演。SAGAアリーナは今まで佐賀になかった「新時代のエンターテインメント」を楽しめる唯一無二の存在感を示している。
2025年1月18、19日にはPerfumeが音楽ツアーライブを開催するほか、10月には、SAGAアリーナと佐賀市文化会館で約1万人規模の大会「日本青年会議所第74回全国大会佐賀大会」も開かれる。SSP施設環境推進室は「SAGAアリーナがイベント主催者に選ばれ、来場者に喜ばれるアリーナとなるようハード・ソフト両面でしっかりと育てていく」と意気込む。