佐賀県は、子ども食堂など子どもたちが放課後などに過ごす地域の居場所を紹介する冊子「こどもたちのおとなりさん」を作成した。単なるガイド本ではなく、運営する地域の人の思いや、子どもとの多様な関わり方をまとめるなどそれぞれの「子どもの居場所」のありようを切り取っている。県こども家庭課は「地域の人たちの志で安心できる場所となっている。子どもたちにどんな場所が求められているのか、居場所の本質や必要性を知ってほしい」と話す。

 県によると、月1回以上活動している「子どもの居場所」は、県内17市町で76カ所ある。県は2019年に、開設を希望する人向けに準備手順を紹介する冊子を作成していたが、今回は協力機関など幅広い人に手に取ってもらおうと、現場の様子が伝わるような内容にした。