特別展「桃山三都-京・大坂と肥前名護屋」の開幕に向け、招待客の前で組み立てられる「黄金の茶室」=佐賀市の佐賀県立美術館(撮影・山田宏一郎)

特別展「桃山三都-京・大坂と肥前名護屋」の開幕に向けて組み立てられる「黄金の茶室」=佐賀市の県立美術館(撮影・山田宏一郎)

特別展「桃山三都-京・大坂と肥前名護屋」の開幕に向けて組み立てられる「黄金の茶室」=佐賀市の県立美術館(撮影・山田宏一郎)

組み立て終わった「黄金の茶室」を撮影する招待客ら=佐賀市の県立美術館(撮影・山田宏一郎)

 佐賀新聞創刊140周年記念特別展「桃山三都-京・大坂と肥前名護屋」の6日の開幕に向けて、会場の設営が佐賀市の県立美術館で着々と進んでいる。3日には唐津市の県立名護屋城博物館が所蔵する「黄金の茶室」(復元)が運び込まれ、9人のスタッフが1時間半足らずで組み上げた。

 黄金の茶室は組み立て式の三畳間で、2日に解体・運搬された。県立美術館の白い展示空間に置かれた黄金の茶室は、緋色の障子に施された透かしの桐文がくっきりと浮かび上がった。

 抽選で招待された佐賀新聞読者約20人が組み立て作業を見守った。同館の野中耕介学芸課長が博多の豪商神屋宗湛(かみやそうたん)の日記に基づく復元の経緯などを説明した。最前列で見学した神埼市の中島博子さん(65)は「この茶室で秀吉は自らの栄華を見せつけたかっただけではなく、もっと奥深い意味があったのではと感じた」と話していた。

 組み立ての工程を収録した動画は、佐賀新聞のサイトで60倍速で視聴できる。特別展「桃山三都」は佐賀新聞社、県立美術館主催。特別協賛=木下グループ、草苑、冠婚葬祭セリエンス、ホテルマリターレ創世。(古賀史生)