金色の縦糸を張った折り台で、横糸を通すために竹べらで目を拾っていく児童=鳥栖小

 鳥栖市(とすし)の鳥栖小の2年生児童約100人が、佐賀錦(さがにしき)の手織(てお)り体験をしました。佐賀錦振興(しんこう)協議会(松本美紀子(みきこ)会長)のメンバー9人から手ほどきを受け、横糸を通すため、縦糸(たていと)から竹べらで一つ一つ目を拾い、佐賀錦をわずかずつ織(お)り上(あ)げていく根気強い作業に挑戦(ちょうせん)しました。

金色の縦糸を張った折り台で、横糸を通すために竹べらで目を拾っていく児童=鳥栖小

 クラスごとに実施(じっし)し、2年1組(32人)ではグループごとに協議会のメンバーがつき、細い金色の縦糸を張(は)った織り台を使い、目を一つ一つ拾う作業をして横糸を通していきました。児童は「どのくらい時間がかかるの?」などと質問(しつもん)しながら作業し、「25段(だん)くらい織って1センチかな」と聞き、大きくうなずいていました。

 佐賀錦を張り付(つ)けてキーホルダーを一人ずつ作成し、松本美紀子会長(74)は「きょうは家にキーホルダーを持って帰って、家族の方に佐賀錦のことを話してください」と児童に呼(よ)びかけました。白水(しろうず)成樹(なるき)さんは金色の縦糸から目を拾う作業が大変だったといい「半分くらい進んだら目がちかちかしてきた」と話していました。(樋渡光憲)