唐津市議会の玄海原発対策特別委員会(青木茂委員長、25人)が2日開かれ、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分に関する取り組みを注視していくことなどを求める報告書案をまとめた。閉会日の23日、本会議で報告する。

 報告書案では、核のごみの最終処分場選定に向けた文献調査が隣接する玄海町で実施されていることを受け、「国民の理解促進など国が責任を持って全国で進める取り組みを引き続き注視していくこと」など4項目を明記した。

 特別委は2005年設置のプルサーマル特別委員会を継承し、改選後の21年6月に設置。15回の特別委員会と11回の小委員会を開催し、玄海原発全般の課題に対応してきた。青木委員長は「今後とも議会は玄海原発の動向を注視し、市民の安全安心の確保に努めてほしい」と述べた。(松岡蒼大)