社会福祉や教育などの地域課題に取り組む九州の女性団体が集まる「第76回九州地区地域婦人大会」が11月25、26の両日、佐賀市のホテルニューオータニで開かれた。約400人が参加し、子育て・福祉支援などで地域との連携を深める取り組みが報告された。
分科会では、白石町地域婦人会の内野さよ子理事が「高齢化や地域の人口減少に伴い、婦人会の会員が減っている」と問題提起し、女性の視点で災害対策や福祉などへ継続して参加することが重要だと述べた。
唐津市呼子町地域婦人会の谷口繁美会長は、地域の人と交流しながら親子で楽しむ釣りや餅つき大会を開催したことを紹介。「町を大きな家族と捉え、地域全体で親育て、子育てを行うことが大切」と話した。
全体会では、子育て支援、災害対策といった女性の視点を生かした地域づくりの推進などを盛り込んだ決議文を採択した。
大会は九州地区地域婦人団体連絡協議会と全国女性団体連絡協議会が主催した。(上田遊知)