武雄市の武雄温泉通りの芸術教室「アートイズラボ」に併設するゲストハウスとカフェ「yol(よる)」が、このほどオープンした。人が集まる観光の拠点を目指して「寄る」「拠(よ)る」の意味を店名に込め、アートを生かした地域活性化の取り組みをさらに広げる。
アートイズラボは佐賀女子短大で美術を指導する佐貫巧准教授(42)が3月にオープンし、ワークショップなどを開いている。活動の幅を広げようとラボ隣の店舗兼住居を改装し、1階にカフェ、2階にゲストハウスを設けた。ラボとは1階で行き来できるようになっている。
オーナーを務めるのは、同市の地域おこし協力隊員山崎裕次郎さん(31)。2026年3月末で地域おこし協力隊員の任期が終わった後も武雄にとどまることを決めており、妻のマリアさん(26)と2人で施設を運営することにした。
カフェではコーヒーやソフトドリンクなどを200~400円で提供する。打ち合わせ用のテーブルや、店内の本を手にくつろげるソファもある。ゲストハウスは最大8人が宿泊できるドミトリーと、4人部屋の個室に分かれる。ドミトリーは1人1泊が3千円からで、個室は5千円から。
カフェは今後、起業や副業を考えている人のためにチャレンジショップとしての活用も提案する。山崎さんは「観光目的の宿泊や休憩の場、企業・副業へのきっかけづくりなどで市内外を問わずいろんな人が集い、地域の活性化につながれば」と期待を込める。
問い合わせはyolのインスタグラムへ。(澤登滋)