30日に原子力防災訓練が行われた九州電力玄海原発(玄海町)では、1カ月前に運用が始まった事故時の対応拠点「緊急時対策棟」で、4号機で原子炉冷却材の漏えいを想定して実施した。運用開始後に県などが主催する訓練は初めて。事故の収束に向けた対処や情報伝達方法を確認した。

 対策棟は耐震構造で、会議室や休憩スペースなどを拡充した。現地対策本部が設置される指揮所は新規制基準に対応し、約3倍の広さとなった。

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