有田町の有田小(全校児童95人)は、ドイツ・マイセン市の「アリタ小マイセン」と姉妹校提携を結んだ。児童同士がオンラインなどで交流して互いの文化を学び合うことを目的とし、このほど有田小で調印式が開かれた。
有田町とマイセン市はともに世界に知られた焼き物の産地で、1979年に姉妹都市提携を結んだ。同市は提携40周年の2019年に設立した学校をアリタ小マイセンと命名。今年で45周年になるのを記念して姉妹校の関係を結んだ。
両校は昨年から3年生を中心にオンラインで交流していて、今後さらに連携を進める。手紙のやりとりなども想定し、異文化への理解を深めていく。
両市町は今年、5年ぶりに相互訪問を行い、松尾佳昭町長や有田小の松尾寛校長ら10人が9月下旬にマイセン市を訪れた。オラフ・ラシュケ市長、アリタ小マイセンのパトリス・ヒューブッシュ校長ら12人が10月20~25日に有田町を訪問。調印式で双方の校長と首長が協定書を交わした。
調印式後に訪問団の歓迎会が開かれ、児童が歌や寸劇を披露したり、有田音頭チロリン節を一緒に踊ったりして交流した。ラシュケ市長は「未来は若者のものであり、姉妹校提携をうれしく思う。個人的な出会いを通して互いのことを本当に理解し合えるようになってほしい」と期待を寄せた。(青木宏文)