古希を迎えた佐賀北高9期生の同窓会がこのほど、佐賀市の願正寺などで開かれ、国語教諭だった濱田隆さん(81)が記念授業を行った。約70人が再会を喜びながら、五十数年ぶりの授業に臨んだ。
濱田さんは「肥前国風土記」が取り上げている歌について解説した。村里の男女が杵島山に登って酒を飲み、詠んだ歌が「杵島曲(ぶり)」として全国に広まったことなどを話し、同窓生は真剣に耳を傾けた。
香月千枝子さん(69)=佐賀市=は「高校生に戻った気がした」と懐かしみ、「濱田先生は面倒見が良く、話の分かる先生だった。これからも元気で過ごしてほしい」と話した。
同窓会は願正寺住職の講話などが4日間にわたって開催され、延べ約360人が参加した。(秋根紗香)