医師など医療従事者と患者やその家族の間に入り、病状や治療方針などを当事者に分かりやすく伝える「メッセンジャーナース」の活動拠点が、武雄市内に30日オープンする。高齢者を中心に「医師の話が理解できない」「自分の思いをうまく伝えられない」などの声が多く、医療への不信や重大な事故を未然に防ぐ役割が期待されている。
メッセンジャーナースは東京で2010年、「メッセンジャーナース認定協会」として発足した民間資格。日本赤十字社医療センターICU初代看護師長で、看護コンサルタント会社代表の村松静子さんが設立した。現在は認定を受けた看護師220人が全国で活動しており、九州では沖縄県を除く各県に拠点がある。看護師として10年以上の経験があり、所定の研修を受けると認定される。