うちやま百貨店実行委員会のメンバー=有田町内山地区

 有田町内山地区の焼き物店や飲食店など17店舗が、まちづくりのネットワークをつくった。訪れた人にまち歩きと買い物を楽しんでもらうための取り組みをする。第1弾として、20日に始まる「秋の有田陶磁器まつり」に合わせて店舗を紹介する地図を作った。

 ネットワークの名称は「うちやま百貨店」。同地区では空き店舗の活用を目的に、地区外の事業者に数日間出店してもらう同じ名前のイベントを、2018年から計8回開いてきた。イベントを手がけたNPO法人灯(とも)す屋の上野菜穂子さんは「その通年版として、これからは常設店でまちを盛り上げていきたい」と話す。

 同地区は歴史を感じさせる町並みが保存され、有田観光の中心地となっている。ネットワークのメンバーは、老舗から最近できた店まで新旧さまざま。まちづくりについて情報交換したり、お客を紹介し合ったりして連携する。今後、メンバーを増やして活動の輪を広げていく。

 陶磁器まつり期間(20~24日)は、有田町大樽の春陽堂がネットワークのインフォメーションになる。(青木宏文)