「質問タイム」で身ぶりを交えて笑顔で答える韓国・大一観光高校の生徒たち=鳥栖市の鳥栖商業高

 韓国ソウル市の大一(デイル)観光高の生徒14人が11~15日に鳥栖市の鳥栖商業高を訪れ、日本の高校生活を体験した。交流授業で「誕生日に欲しいもの」や趣味について質問するなど、共に学びながら互いの国の違いや共通点について理解を深めた。

 大一観光高の生徒はソウル市のグローバル現場体験プログラムを利用して来日し、大阪府の高校で1週間過ごしたのに続き、鳥栖商業高を訪問した。大一観光高の生徒は授業で日本語も学んでおり、日本の生徒に混じって授業や学校行事に参加した。

 12日の授業では、大一観光高の生徒4人がグローバル探究をテーマに学ぶ3年生18人と交流した。「質問タイム」で誕生日に欲しいものを聞かれた韓国の生徒たちは「コスメとか香水」「お菓子」と答えていた。両国の生徒たちはトントン相撲で盛り上がり、日本の母の日に贈る花の種類や両国の食事マナーの違いをクイズにして出題した。

 チェ・ジョンウンさん(2年)は授業の開始・終了時のあいさつなど両国の学校生活には多くの違いがあるといい、「日本の生徒は優しくて少しの日本語でも大丈夫」。西柑奈さん(3年)は「思った以上に言葉が通じるので話しやすく、日本のアニメは共通の話題にできる。日本語の中でも敬語の使い方が上手で、礼儀正しいと思った」と話していた。(樋渡光憲)