鹿島市の誕生院保育園の年長児19人がこのほど、嬉野市塩田町の嬉野高塩田校舎を訪れ、ウッドデッキとテーブルの制作授業に参加した。園児たちはくぎの打ち方などを教わりながら、高校生と交流を深めた。
授業で出た廃材を再利用した制作物を同園に寄贈予定の同校建築科が、園児たちにものづくりの楽しさを伝えようと授業に招いた。嬉野校舎で学ぶ社会福祉系列の生徒8人も世話係で参加した。
ウッドデッキとテーブルの2班に分かれた園児たちは、生徒の指導を受けながらくぎを打ち、紙やすりで表面を磨いた。初めて金づちを使うという坂田橙珀ちゃん(6)は「重たかったけど、ちゃんとくぎを打てた。楽しかった」と笑顔を見せた。
同園の山口光玄園長は「きょうだいの少ない子どもが増えており、異年齢との交流の機会にもなった」と話した。完成したウッドデッキとテーブルは、緑に囲まれた同園の体験ひろば「ききょうの森」に設置する。(市原康史)