武雄市は、ふるさと納税制度を活用した「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」で、「地域猫活動」と「治水対策」を助成する資金を集めている。目標金額は地域猫活動が100万円、治水対策は1千万円で、それぞれ猫の不妊手術の助成金、雨水をためたり地下に浸透させる施設新設に対する支援金などに充てる。受付期間はどちらも来年1月25日まで。
地域猫活動は、市民の生活環境を守り不幸な猫を増やさないために、オスの去勢に1万円、メスの避妊に2万円を助成する。市では2019年度から市の事業として地域猫活動を始めており、GCFの活用は22年度から。昨年度はオス猫30匹、メス猫39匹に去勢・避妊手術を実施した。
治水対策は、2019、21年と2度の大きな浸水被害を受けて市民の暮らしとなりわいを守るため河川改修や、田んぼダムの推進などの事業を展開。GCFの活用は初めてで、今回は集まった寄付を、市内の土地や建物の所有者が設置する雨水貯留施設の整備費に充当する。
GCFは、市のふるさと納税業務を受託しているスチームシップ(本社・長崎県波佐見町)が運営する。
「地域猫活動」「治水対策」への寄付は、武雄市のふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」「ふるなび」「楽天」「ANA」から申し込むことができる。手続きに関する問い合わせは市ふるさと納税推進室、電話0954(27)7036、メールはfurusato@city.takeo.lg.jp。(澤登滋)