佐賀県内で交通死亡事故が相次いでいるのを受け、佐賀県警は29日夕、緊急の県下一斉の取り締まりを実施した。約20カ所の横断歩道付近で交通違反がないかを確認した。
緊急取り締まりを前に、佐賀市城内で街頭活動を実施した。道路沿いに警察官約50人が立ち、「ライト点灯」「やめよう、よかろうもん運転」などと記されたハンドポップを持ってドライバーに注意を促した。横断歩道をわたる下校中の児童らの安全も確保した。
街頭活動に加わった長村順也本部長は「日が短くなるにつれて交通事故も増える傾向がある。緊張感を持った運転を強くお願いしたい」と呼びかけた。
県警によると、緊急取り締まりでは歩行者妨害(45件)や携帯電話使用(10件)などの違反が確認された。県内では10月に死亡事故が5件発生している。(中島幸毅)