深浦弘信伊万里市長(右)に助成決定書を手渡すB&G財団の朝日田智昭常務理事=伊万里市役所

 伊万里市は、学校や家庭での生活に不安を抱える子どもを支援する「子ども第三の居場所きらら」を2025年2月ごろに開設する。経費を助成するB&G財団(東京都)からこのほど、深浦弘信市長に助成決定書が手渡された。

 施設は、市が運営して3月に閉所した立花町の児童発達支援施設を改修して利用する。学校や家庭に事情を抱える市内在住の18歳未満を対象に、安心して過ごせる場所を提供するのが目的で、スタッフが学習や生活習慣改善の手助けをする。定員は20人。時間は平日の午前9時から午後6時まで。

 B&G財団は同様の施設を全国に広げる活動に取り組み、伊万里市には施設整備などの開設費と開設後3年間の運営費計9560万円を助成する。助成決定書の授与式で深浦市長は「助成を頂き、事業の背中を押してもらった。期待に添えるよう頑張っていきたい」とお礼を述べた。(青木宏文)