1165年、鎮西八郎為朝の大蛇退治祈願のため、鎌倉八幡宮を勧請して若宮八幡神社として祭ったのが始まりとされる小城市牛津町の乙宮社。4月に亡くなった祖父の後を受け、9月1日付で第21代宮司に就任した。宮司の交代は42年ぶり。「重責を担うことになったが、楽しみしかない。美と謝(いやび)(感謝)を大事に歩んでいきたい」と話す。
小城高を卒業後、国学院大の神道文化学部と大学院で学び、優秀な成績を収めた。秋祭りに合わせて行われた14日の就任報告祭は、大学時代の友人2人が関東から駆け付けて祭員を務め、職場の同僚も見守った。今後も働きながら宮司を務めていく。
ふるさとのにぎわいが失われていることに寂しさを感じるという。「まちに根付いた神社。みなさんと一緒に盛り上げ、より良いまちに変えていきたい」。さいたま市。(古川浩司)