天皇、皇后両陛下は5日、SAGA2024国民スポーツ大会の開会式に出席した後、宿泊先のホテルで選手や関係者らと懇談された。
柔道成年男子佐賀県代表の田中龍雅選手(20)=筑波大=は「柔道をはじめたきっかけや面白さについて聞かれた」と緊張した面持ちで振り返った。自身が世界選手権混合団体で優勝したことを伝えると、陛下から「次のオリンピックに向け、けがや体調に気を付けて頑張ってください」と激励のお言葉を受け取った。
ラグビーフットボール女子佐賀県代表の堤ほの花選手(27)=日体大=に、天皇陛下は開口一番「選手宣誓、よかったですね」とねぎらいの言葉をかけられた。東京五輪とパリ五輪に出場したことから両陛下に「どういう所が違いましたか」「パリは観光されましたか」と尋ねられ、印象に残ったことを身ぶり手ぶりを交えながら楽しそうに伝えていた。皇后さまからは「激しい競技なのでけがに気を付けてくださいね」と気遣いの言葉をいただいた。