初めてスタメンに抜てきされた背番号「14」が殊勲の勝ち越し打を放ち、龍谷を2014年春以来の頂点へ導いた。六回に走者2人をかえす決勝の三塁打を放った武内大樹は、「まさかスタメンとは思っていなかった。打てなくても、やり切ろうという一心だった」と笑顔が止まらなかった。
六回、佐賀北に先制を許した直後だった。6番の梶原崚が適時打で同点とすると、2死一、二塁から、続く武内が打席へ。直球狙いの裏をかかれ変化球で簡単に追い込まれたが、インコースの厳しいスライダーに反応。打ち上げた打球は風に押されて右翼の頭を越え、2者が生還。三塁ベース上で雄たけびをあげ、力強く拳を握った。