佐賀市大和町にこのほど、「ギャラリーniko」がオープンした。黄色い外壁が印象的な建物に展示室や休憩室を設け、会議やワークショップなど自由な活用も検討する。運営する眞鍋奈々さん(26)は「アート初心者の人が足を運ぶきっかけがつくれれば」と話す。
「関わる人全てが笑顔になれる空間」がコンセプトで、みんながニコニコする空間を目指して「niko」と名付けた。駐車場から入り口まではスロープを設け、展示室も段差をなくした。作品が映えるよう内装はシンプルで、展示室と休憩室は1、2階にある。
経営者が引退したギャラリーの建物を活用し、リニューアルした。切り絵作家の作品を見て感動した眞鍋さんと母親でオーナーの嶽本育子さん(55)が、アート展示に関わりたいと物件を探した。「美術の知識はゼロだった」という眞鍋さんは、運営方法や作家との関わり方などを学びながら、約半年間かけて準備を進めた。
眞鍋さんは「アートだけではなく、幅広い世代が楽しめる企画を考えたい」と話す。29日まで、画家の岩永ハナエさんの作品を展示している。(坂本有佐)