祐徳稲荷神社(鹿島市古枝)の山頂にある「奥の院」に23日、参拝者向けの休憩施設がオープンした。本殿から足を延ばして参拝に訪れる人が増えており、3年後の「鎮座340年祭」に向けた記念事業として整備。入場無料で、お守りの授与所も兼ねている。
施設は奥の院横の森を切り開いて建設。地上1階、地下1階建ての建物の外壁は社殿と同じ朱色を基調にした。約60人収容の広々とした館内にはテーブルといすを配置し、地元の鹿島錦保存会が制作した鹿島錦を飾っている。
テラスからは有明海を望む絶景が堪能できる。トイレも完備し、険しい山道を登ってきた来た人が一息つけるスペースに。鍋島朝寿宮司は「奥の院を気持ちよく参拝していただこうと建設した。参拝者のコミュニティーの場になれば」と話した。
オープンに先立ち、23日には関係者約70人向けの内覧会があった。(市原康史)