第七章「進みゆく明日」(10) 「あの日、昇太くんのなが―い生命線に出合って、『この人、絶対に私よりも長生きする人だ!』って確信したの。私自身は義手で手相が無(な)かったから、比べようがないんだけどね」 花音はあっけらかんと笑った。「それで私、君と付き合うことにしたの。