集まったごみを分別する参加者=佐賀市の佐賀駅前交流広場

 佐賀国スポ・全障スポで県内を訪れる人をきれいな街並みで迎えようと、市民ランナー団体「パトランSAGA」など九つの市民団体が23日、県内各地で清掃活動を行った。SAGAサンライズパークなど競技会場周辺を中心に7市町で一斉に実施し、約120人がごみ袋やトングを手に汗を流した。

 パトランSAGAは、市街地を走りながら防犯活動に取り組んでいる。普段は走りながら清掃をしており、この日は歩きながら丁寧にごみを拾った。県内のボランティア団体などに参加を呼びかけ、通話アプリを利用して各地の清掃状況を共有しながら実施した。

 佐賀市内では、パトランSAGAとNPO法人グリーンバードなど4団体から約30人が参加した。SAGAサンライズパーク周辺や佐賀駅、その間を結ぶサンライズストリートなどを念入りに清掃し、2時間で40リットルのごみ袋25個分のごみを回収した。

 企画したパトランSAGAの吉冨敦思(あつし)代表(48)は「全国の人にきれいな佐賀を見てもらいたかった。県民全員がお迎えする気持ちを持って、美しい状態を保っていきたい」と話した。(小島発樹)