佐賀国スポの会期前競技の後半が21日、サッカーなどを皮切りに始まる。会期前前半で佐賀県勢は、パリ五輪に出場した選手が金メダルを獲得するなど、3位以内に10団体・個人が入った。会期前後半でも勢いを保ったまま上位入賞をつかみたい。

 17日まで行われた会期前前半では、体操成年男子が安定した演技で、今大会の県勢最初の表彰台に上がった。カヌー・スラロームでは成年女子カヤックシングルの矢澤亜季(昭和飛行機都市開発)が15、25ゲートで2冠を達成。飛び込みでパリ五輪9位の荒井祭里(チームSSP)は成年女子高飛び込みで頂点に立ち、2人のオリンピアンが存在感を見せた。

 中高生アスリートも奮起。競泳少年男子B100メートル平泳ぎに出場した野中龍生(金泉中3年)は、自身が持つ日本中学記録を0秒25更新する1分1秒41で準優勝。飛び込みの神田新(佐賀学園高3年)は少年男子高飛び込みで3位に入り、全国総体の悔しさを晴らした。

 21日からは佐賀市のSAGAスタジアムなどで8競技が行われる。セーリング(唐津市・28日~10月1日)には、パリ五輪銀メダリストの岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)が出場。唐津西高時代に練習を積んだ唐津湾で他を圧倒してほしい。

 ソフトテニス(唐津市・21~24日)は、9月の世界選手権個人ダブルスで銅メダルを獲得した上岡俊介・丸山海斗組(チームSSP)を軸とした成年男子に注目。昨年の鹿児島国体準優勝を超える成績を目指す。

 新体操(佐賀市・23、24日)は16年ぶりに復活する少年男子の神埼清明高が有力。4種目の平均で競う個人戦でしっかりと上位につけ、春夏の全国大会を制した団体の演技で頂点をつかみ、31年ぶりの「高校3冠」を果たしたい。(小部亮介)