7~8月に群馬県で開かれた全国大会「第19回若年者ものづくり競技大会」で、有田工業高機械科2年の田中寿修さん、県立産業技術学院木工芸デザイン科2年の城島聖也さん、同学院建築技術・設計科2年の梅木海斗さんが敢闘賞を受賞した。10日に佐賀県庁を訪れ、井手宣拓産業労働部長と嘉村直樹副教育長に喜びを語った。
高校生の入賞は3年ぶり。田中さんは、「チャック」と呼ばれる金属の爪で部品をつかみ、回転させながら刃物で削る「旋盤」の種目に出場し、加工精度を競った。放課後に3時間、大型連休や夏休みも返上して練習を重ね「初出場で不安だった。受賞を最初は信じられなかったが、とてもうれしい」と笑顔を見せた。井手部長は「ぜひ県内企業で活躍を」と激励した。
大会は厚生労働省と中央職業能力開発協会が主催。20歳以下の職業能力開発施設訓練生や工業高校生が技術を競い、人材育成につなげる。参加者は15職種354人で、このうち県内からは6職種6人だった。(秋根紗香)