強い日差しに日傘を差して歩く人たちの姿が多く見られた=11日午後、佐賀市

猛暑日となり、強い日差しに日傘を差して歩く人たちの姿が多く見られた=11日午後、佐賀市

記録的な猛暑となった1994年は渇水が深刻化し、現在の佐賀市富士町の北山ダムは貯水率が大きく落ち込んだ(同年8月15日撮影)

 佐賀市で11日、最高気温が36・2度となり、35度以上の猛暑日の年間日数が39日に到達して過去最多となった。記録的な猛暑となった1994年の日数を上回った。9月に入ってからも厳しい残暑が続き、11日まで6日連続の猛暑日となっている。福岡管区気象台によると、今後も九州北部地方は暖かい空気に覆われ、平年よりも高い気温が続く見込み。

 佐賀地方気象台によると、佐賀市は7月20日に35・0度を観測して今年初めての猛暑日となり、7月25日から8月18日まで25日連続を記録した。猛暑日の月間日数は7月が9日、8月は24日。最高気温が最も高くなったのは8月5日の38・3度だった。太平洋高気圧の影響で暖かい空気に覆われて晴れ、日照時間も平年より長く高温になりやすかった。

 94年は佐賀市で現在も観測史上最高となる最高気温39・6度を観測していて、猛暑日の年間日数は38日だった。少雨も重なって水不足が社会問題化した。

 また、唐津市の観測地点ではこれまで9月4日(2022年)が最も遅い猛暑日だったが、11日には最高気温35・2度を観測して更新している。

 今後も日中の高温は続き、県内では16日までの3連休にかけて猛暑日となる所もある予報が出ている。福岡管区気象台は、熱中症対策などの健康管理や農作物の管理に引き続き注意するよう呼びかけている。(中島幸毅)