江北小と江北中を統合する義務教育学校について江北町の吉田功教育長は9日、町議会に「学力向上や子どもの居場所づくりといった教育課題対応を優先する」として、2028年4月の開校予定を先送りする考えを示した。

 同日開会した町議会の冒頭、教育の所信表明として説明した。理由として(1)小中学生の全国学力テストや県の学習状況調査の結果が全体的に県平均を下回っている(2)放課後児童クラブ対応や中学校の部活動の減少傾向と地域移行などに対応する「子どもの居場所」の確保―を挙げ、「こうした課題への対応を最優先し、今後3年間を重点期間として取り組む」と述べた。