印刷見学会に参加した子ども記者=佐賀市の佐賀新聞社

 

印刷されたばかりの紙面を広げる参加者=佐賀市の佐賀新聞社

 佐賀県(さがけん)内の小学5年から中学3年までが「子ども記者」として参加した「子ども佐賀新聞(しんぶん)夏休み特別号」の印刷見学会が8月31日、佐賀市の佐賀新聞社でありました。子ども記者やその家族ら約90人が参加し、自分が取材した記事が載(の)った特別号を受け取ると、うれしそうに広げていました。(志垣直哉)

 子どもたちは佐賀新聞の社屋にある吹(ふ)き抜(ぬ)けの印刷工場で、大きな輪転機で子ども佐賀新聞が次々に印刷されていく様子に驚(おどろ)いていました。インクのにおいがする中、刷り上がったばかりの新聞を手にすると早速(さっそく)広げ、自分が取材した記事を探(さが)し、他の子ども記者が取材した記事も興味津々(きょうみしんしん)で読んでいました。

できたばかりの特別号を受け取り印刷室を見学する参加者=佐賀市の佐賀新聞社


 見学会ではこのほか、かつて印刷に使われていた道具の見学や工程(こうてい)の詳(くわ)しい説明、教育現場(げんば)の新聞活用を進める多久島(たくしま)文樹(ふみき)・NIE推進(すいしん)担当(たんとう)デスクによる新聞の読(よ)み解(と)き講座(こうざ)もありました。

昔の印刷道具などについて説明を受ける参加者=佐賀市の佐賀新聞社
NIE推進担当デスクから新聞の読み解き方についてのワークショップを受ける参加者=佐賀市の佐賀新聞社


 若木(わかき)小5年の古賀(こが)拓真(たくま)さん(武雄市(たけおし))は「印刷の機械は速すぎて目が回りそう」と話し、子ども記者の体験については「(取材相手が)詳しく教えてくれて面(おも)白(しろ)かった。他の記事を見て、みんなも頑(がん)張(ば)ったんだなと思った」とページをめくっていました。

 子ども佐賀新聞夏休み特別号は、90人の子ども記者が7月中旬(ちゅうじゅん)から8月上旬(じょうじゅん)にかけ、関心のあることを取材して記事を書きました。別刷りとして2日発行し、県内の全ての小中学校にも配られるほか、子ども記者が通う38校には全校児童・生徒分が届(とど)けられます。