防災に関する課題について報告した伊万里市の伊万里市情報政策課の筒井悠氏=佐賀市のホテルグランデはがくれ

 先端技術を使った地域課題の解決策を探る「デジタルSAGA官民共創セミナー」が22日、佐賀市のホテルグランデはがくれで開かれた。佐賀県や市町の職員約50人が防災や空き家、ヘルスケアの3テーマで企業11社から話を聞き、デジタル技術活用の参考にした。

 伊万里市は、災害時に同じような情報を複数のシステムで発信しており、情報提供の一元化、最適化が進んでいない課題を報告。企業側は、災害情報を一元化しリアルタイムで共有して「逃げ遅れゼロ」を目指すサービス、防災情報を集約して市民に「プッシュ型」で伝えるスマートフォンのアプリなどを提案した。

 佐賀県が開発したウオーキングアプリ「SAGATOCO」に関しては、学術データと連携したフレイル(虚弱)の予防サービス、エンターテインメント性の高いコンテンツ技術の活用などが例示された。

 セミナーは県が主催。内閣府と神戸市のスマートシティー政策立案をサポートした土屋俊博氏による講演もあった。(大田浩司)