長崎原爆忌の9日、唐津市の堀田雄二さん(62)は、佐世保市の高校で平和学習の講師を務めた。「背中全面に約50カ所、ガラスが突き刺さりました」「地獄というものがあるなら、ここだと思いました」。被爆者から聞き取った体験を次世代に伝える「交流証言者」として語った。

 交流証言は長崎市が2016年から取り組み、親族の体験を伝える家族証言者を含め、現在54人が研修と審査を経て活動している。中学の社会科教員だった堀田さんは平和教育に力を入れ、59歳で退職した後も「ライフワークとして続けていこう」とこの活動に参加した。