弟のため、1本でも多くと薪(まき)を拾い集めた。兄が付けたマッチの火は炎となって棺(ひつぎ)を燃やし、そこから「姉ちゃん」と呼ぶ声が聞こえるようだった。 7月23日、佐賀市の佐賀清和中で開かれた平和集会。多久市の坂口康子さん(87)は、幼い弟を2人の兄と河原で火葬した体験を切々と語った。当時8歳。