気象庁は8日に発表した「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」で今後1週間程度、地震や津波への注意を呼び掛けている。内閣府の想定によると、佐賀県は九州で唯一、津波被害がゼロで最大震度は4~5強。死者が出る30都府県に含まれていない。県は「被害状況によっては、佐賀県が九州の被災地支援の拠点になり得る」としている。

 内閣府は2012年に被害想定を公表している。東海沖から四国沖の「南海トラフ」沿いで巨大地震が発生した場合、関東以西の30都府県の死者は最大32万3千人で、うち津波による死者が約7割を占める。当時、早期の避難や対策で8割減らせると分析した。内閣府は現時点での対応を踏まえた新たな被害想定の検討を進めている。