武雄温泉駅南口前のギャラリー花頭窓の家・武ふくで3、4の両日、佐賀に伝わる菓子を作るイベント「おかしなまち武雄」が開かれた。市内外から30組の親子が参加し、丸ぼうろなどの作り方と地域の食文化を学んだ。
砂糖や卵、小麦粉を使った丸ぼうろ作りでは、子どもたちはこねた生地をホットプレートで焼くまでを体験。焼き上がる様子を興味深く観察していた。卵をといてだし汁と一緒にふかす「たまごふわふわ」は、江戸時代に夏の栄養補給で殿様や役人が食べていたものと聞き、驚いていた。
市内から参加した佐貫恭丞(きょうすけ)さん(11)は自分で作った丸ぼうろを食べ「初めての体験だったけど、うまくできたと思う。今度は自宅で家族のために作ってみたい」と話した。
武ふくのスタッフが作った「兵糧丸(ひょうろうがん)」も試食した。戦国時代から江戸時代にかけての兵士の保存食で、試食した親子は「これだけで何日も戦うことができるの」と不思議そうに顔を見合わせていた。(澤登滋)