陸上に励む多久市内の中学生20人が栄養の大切さなどを学ぶ講座が1日、同市の北多久公民館で開かれた。競技面だけでなく、食事など普段の生活にも注意を払うことが競技力向上につながることを学習した。
東原庠舎(とうげんしょうしゃ)中央校栄養教諭の川田孝子さんが、バランスの良い食事を3食取ることの大切さを強調した。レースでは3~4時間前に食事を済ませ、直前に脂っこい料理は避けることなどもアドバイス。中学生たちは暑さに負けない体を作るために、混ぜご飯や、鶏肉や豚肉の炒め物などを実際に調理した。
メディカルカイロひまわりグループ・みつゆき整体院(佐賀市)の協力で人工知能(AI)を使った姿勢診断も受け、体のゆがみがないか確認した。重心が偏らないよう、陸上では普段とは逆回りのトラック走も取り入れるようアドバイスを受けた。
講座は総合型地域スポーツクラブ「多久スポーツピア」が主催。クラブで陸上を指導する小川朋子さんは「普段の生活を見直すことで故障を防ぐことができると、子どもたちも勉強になったと思う」と話した。(古川浩司)