感謝状を受け取った山田尚一さん(左)と叶さん=神埼市の神埼署

 神埼署は7月31日、迷子になっていた4歳男児を保護し、家族を捜し出した神埼市千代田町の佐賀西高2年・山田叶(かなう)さん(17)と父親の尚一(ひさかず)さん(47)に感謝状を贈った。

 同署によると、叶さんは自転車で登校していた6月11日午前7時45分ごろ、同町の路上で肌着姿で泣いている男児を見つけて声をかけ、110番した。

 叶さんは男児が持っていたおもちゃのアニメ動画を見せながら警察官の到着を待った。現場に駆け付けた尚一さんは男児の家を探そうと付近の民家を訪ね歩き、その途中で男児を捜していた家族と出会った。

 尚一さんは「家族もきっと不安になりながら捜していると思い、少しでも早く会わせたかった」と振り返り、叶さんは「ずっと泣いていた子が、親御さんと会った途端に笑顔になって安心した。声をかけるのは勇気がいるが、これからも積極的に行いたい」と話した。(樋口絢乃)