弥生時代の青銅器などの展示資料を眺める子ども=鳥栖市のサンメッセ鳥栖1階

 ことし5月に鳥栖市のサンメッセ鳥栖1階にオープンした「鳥栖歴史文化交流展示室」。さまざまな歴史資料や映像、プロジェクションマッピングなどを使って鳥栖の歴史を学ぶことができます。

展示資料のうち、弥生時代の青銅器などを眺める親子
 

 363点の資料の中には、ニワトリ形埴輪(はにわ)、古代の勾玉(まがたま)に飾りがプラスされた子持ち勾玉、西アジアから来た美しい雁木玉(がんぎだま)など目を引く資料がいっぱい。国重要文化財の銅鐸(どうたく)鋳型(いがた)のレプリカや戦国期の筑紫氏、田代売薬、鉄道などに関する歴史も紹介しています。

 展示室は午前9時から午後4時半まで無料で見ることができます。月曜休館。(樋渡光憲、志垣直哉)

珍しい歴史資料を紹介している「鳥栖歴史文化交流展示室」
展示室の中央では、映像とプロジェクションマッピングを使って鳥栖の歴史を分かりやすく紹介しています

 

写真左手前、美しい模様が入った雁木玉は、遠く西アジアから運ばれ、鳥栖の古代人を飾りました
手の込んだ飾りを追加した子持ち勾玉。権力者が持っていたとみられます
江戸時代、鳥栖にあった田代代官所で使われていた陶器類 
ニワトリは夜明けを告げる神聖な鳥で、次の王様の時代の始まりを示すものとして古墳に飾られたと考えられます