DF木村誠二が一時チームを離れ、U―23日本代表としてパリ五輪を戦っている。予選リーグは全試合で先発していずれも無失点で終えるなど、活躍が光っている。「自分の強みが世界に通用するかを確かめたい」と大会に臨んだ22歳が、パリの地で躍動している。

 パリ五輪の代表が発表された7月3日、鳥栖は横浜でリーグ戦が予定されていた。午後2時。木村はホテルの一室で緊張しながら会見を見守った。発表と試合の日程が重なり「本当にひどいですよね」と試合後に集まった報道陣を笑わせた。「落選していたら、どんな精神状態だったかわからない」と苦笑しながら、「代表に関わっている以上、仕方のないこと」と割り切った。