■旅や食文化変容じわり 地下の倉庫を食器類が埋め尽くしていた。「これがうちの全財産です」。嬉野市の老舗温泉旅館の社長室長、山口剛さん(44)が指さす先には70畳の空間が広がり、5、6段の棚に器が積まれていた。年間約4万人の宿泊客をもてなす会席料理で使う。磁器は、有田焼を中心にそろえている。