第45回佐賀広告賞の審査会が25日、佐賀市の佐賀新聞社で開かれ、6部門18点の入賞作品が決まった。新聞の部は、山口産業の「いままでも、これからも、最先端」(佐賀新聞サービス)が最優秀の金賞に輝いた。
県内の広告主や広告会社などでつくる「佐賀広告協会」の加盟社が昨年度に扱った広告が対象。新聞、テレビ、ラジオ、プリンティングメディア、映像・音声メディア、Webメディアの6部門に243作品の応募があった。デザインの専門家や消費者の代表ら8人が審査した。
「いままでも、これからも、最先端」は、山口産業が手がける膜構造の建物が並びにぎわう町並みを、大和絵で俯瞰(ふかん)して表現した。審査員は「ビジュアルの強さが印象的で思わず見入ってしまうくらい美しい。紙媒体だからこそできる広告」と評価した。
他部門の金賞は、テレビが北島「イメージソング編」(佐賀広告センター)、ラジオは佐賀県交通政策課「さがバスまるっとフリーデー2024」(同)、プリンティングメディアは佐賀県文化課「名護屋城PRノベルティ」(同)、映像・音声メディアは佐賀県SAGA2024企画広報チーム「SAGA2024イメージソングPV『Batons~キミの夢が叶(かな)う時~』」(ビープラスト)、Webメディアは佐賀県建設・技術課「建設業魅力発信業務 終末マチづくり~ボクらの土木×建築~」(佐賀新聞サービス)が選ばれた。
審査委員長を務めた佐賀大芸術地域デザイン学部の世利幸代准教授は「広告は視覚的にも聴覚的にも地域や街の印象を決める重要なもの。今年は落ち着いた雰囲気のものが多かった。昨年より出品数が増えており、もっと増えると良い」と講評した。
表彰式は8月26日午後2時から佐賀新聞社で開く。(北島郁男)
■各部門の銀・銅賞作品