佐賀新聞社は創刊140周年に合わせ、「佐賀の現在地」に関するアンケート調査をインターネットで実施した。佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)の会員や未来を担う県内の高校・大学生計約740人の協力を得て、計900人が回答した。「佐賀」から思い浮かぶ単語や佐賀の誇れるもの・誇れないもの、佐賀にいま必要なもの-それぞれの意見から、未来の佐賀への道しるべを探る。
「佐賀」から連想する単語を1人につき5個以上挙げてもらったところ、合計で4640件が寄せられた。表記違いを集約するなど整理すると590語だった。最も多かったのは「のり」、続いて「バルーン」「田舎」だった。
1位 のり
518人と群を抜いて多かったのは「のり」。佐賀県沖の有明海では毎年10月ごろ、ノリの種付けが始まり、海面には色とりどりのノリ網が広がる。毎年、最高級品質のノリを全国に出荷しており「佐賀の顔」として定着している。
本格的に養殖が始まったのは1953年ごろ。68年に始まった集団管理方式や、74年からの「うまい佐賀のりつくり運動」を通じて全国ブランドに育った。2021~22年季までは19季連続で販売枚数、販売額とも日本一を誇ったが、直近の2季は小雨や赤潮による栄養塩不足で不作に。兵庫県に奪われた首位の奪還が待ち望まれる。