アーティチョークはキク科の植物で草丈は2メートルにもなります。夏にかけて咲く花は直径約15センチ。しかしこれは一つの大きな花ではなく紫色の小花が密集した頭状花序(とうじょうかじょ)です。
花を包むように鱗(うろこ)状に重なった総苞片(そうほうへん)と花を支える花床(かしょう)、そして葉には胆汁分泌促進や肝臓を保護する作用があります。
また、これらを用いたハーブティーは利尿、強壮のほか脂肪の分解を促進する作用もあり胃もたれを防ぐのに効果的です。ベトナムでは二日酔いを防ぐ薬草茶に使用され、ヨーロッパでは開花前の硬い蕾(つぼみ)が野菜として売られ、総苞片をサラダや蒸し物などにして食べます。
アーティチョークは明治時代以降に渡来したとされ、和名はチョウセンアザミ。これは外国から来たキク科アザミ属の植物という意味です。(中冨記念くすり博物館)