白石町で今年生まれて巣立ったメスのコウノトリの愛称は「かれん」、名前がなかった母鳥も「つむぎ」に決まった。町が16日、発表した。子のかわいい様子と、これからも愛を紡いで白石でたくさんの子を育ててほしいという思いが込められた。
町民76人から愛称候補が寄せられ、選考委員会で話し合った。田島健一町長は「『かれん』には巣の近くで咲くハスの花の可憐(かれん)な姿も重なる。『つむぎ』にはパートナーの『なる』と愛を紡ぎ、これからも命のバトンをつないでほしい」と話した。
コウノトリの愛称は通常は生誕地の自治体が付けるが、誕生数が多い兵庫県では名づけられないケースも増え、同県豊岡市生まれの母鳥には愛称がなかった。
「なる」と「つむぎ」は3年連続で白石町で巣作りをして、昨年はオスの「しろ」とメスの「かのん」が、九州では初めて巣立った。今年は4羽がふ化したが、カラスに襲われるなどして「かれん」の1羽だけになった。6月7日に足輪が付けられ、同月28日に巣立ちが確認された。性別もメスと分かった。
コウノトリの親子は今も昼は巣の辺りで過ごし、夜は巣に戻る。昨年は徐々に行動範囲を広げていった。「しろ」は昨年9月以降、姿がみえなくなり、「かのん」は今年6月ごろに白石町にいたが、巣に近寄ることはないという。(小野靖久)