2019年に開催されたチャリティーライブ「HOME」=佐賀市の656広場

 地元アーティストらが出演するチャリティーライブ「HOME」が8月3日正午から、佐賀市の656広場で開かれる。「佐賀ん街ば元気に」と2008年に始まった夏恒例のライブイベント。新型コロナ禍の休止期間を経て5年ぶりに開催し、街に元気を届ける。観覧無料。

 出演者らによるオープニングセッションに始まり、発起人で同市出身の千綿偉功(ひでのり)さん、小城市出身の田中拡邦さん(MAMALAID RAG)など、佐賀ゆかりの10組が出演する。武雄市の遊園地「メルヘン村」テーマソングを手がけた徳久望さんや中学生トリオ「ACE」も登場する。

 イベントは休止前の2019年まで12回開いた。プロ、アマ問わず多くのアーティストが出演し、募金額の累計は、途上国の子どもたちへのワクチン支援が172万8401円、災害復興義援が107万5595円に上る。

 企業や店舗からの協賛金で運営しているため、新型コロナの影響が長引いたことで再開に時間がかかった。実行委員長の丸山哲矢さんは「コロナ下で苦しんだ飲食店などに、5類になったからといってすぐにイベントを支えてほしいとは言えなかった」と振り返る。

 千綿さんは再開に寄せて「ここからが第2章。観客も出演者もまた来たくなるイベントを目指して、新鮮な思いで街中に音楽を響かせたい」と意気込んでいる。(花木芙美)