オンライン激励会で堤ほの花選手にエールを送る同級生ら関係者=嬉野市役所塩田庁舎

堤ほの花選手

 7人制ラグビー女子のパリ五輪代表で嬉野市出身の堤ほの花選手(27)の激励会が10日、市役所と東京の堤選手をオンラインで結んで開かれた。堤選手は「地元の皆さんに良い報告ができるように頑張ってきます」と力強く抱負を述べた。

 堤選手は2021年東京五輪に続いて2大会連続の出場。村上大祐市長は「地元からの声援も感じながら、最後の1秒まで全力でプレーしてほしい」と話し、庁舎に設けた応援メッセージに多くの市民が書き込んでいることを紹介した。

 大草野小、嬉野中時代の同級生や、嬉野ラグビースクールで一緒に練習に励んだ仲間たちがサプライズで登場した。「ほの花は嬉野の誇り。帰ってきたときに土産話を待っています」とエールを送った。父親の明英さん(65)は市からの激励金を代理で受け取り、「体を張ってチームのために頑張ってほしい」と伝えた。

 東京五輪の女子代表は堤選手ら主力のけがが響き、5戦全敗と苦しんだ。堤選手は「東京大会は悔いが残った。パリでは仲間たちと力を合わせて戦い抜きたい」と言葉に力を込めた。5月の国際大会ワールドシリーズ第7戦で6位に入るなど手応えをつかんでおり、チームは初のメダル獲得を目指す。

 12チームが参加するパリ五輪で女子代表は1次リーグC組に入り、初戦の米国戦(日本時間28日午後11時半)に挑む。(市原康史)